- Elysion -

作曲:阿知波 大輔 作詞:青木 香苗

編曲:阿知波 大輔/平松 俊紀

弾かれた弦のように 翻す太刀のように

糾える刻 はるかなその大地へ

紅き陽をたどり

吹き抜ける乾いた風の中で

今はまだ標さえ見えはしない

錆びついた剣を砂にうずめ

踏み出せばあえかな徴が滲む

まどろみの水面から 濡れた手を陽にかざす

こぼれた願い そのゆらめきの中で輝くもの

連ね翔ぶ雁を追い 鈍の波切り裂いて

糾える刻 手を伸ばせどもはるか

銀の峰を指し 仰ぎ見る高き天原

星の軌跡を占いともに駆ける

紅き陽のもとへ

安らぎは畏れと惑いの中

足跡のひとつに紛れて消える

朝霧と風の森に佇む

鶸色の小さな種を手にして

遠ざかる古き詩 叫びさえ届かない

禍つ火の闇 その帳を照らして瞬くもの

争いを重ねても 陵を連ねても

変わりえぬその永い螺旋を抜けて

夜がいつか明けるように 野はいつか実るように

碧く小さな祈りの種を托す

芽吹きゆく琥珀の波 青く澄む天原のもと

優しさをただ明日へと繋いでゆく

弾かれた弦のように 翻す太刀のように

拓かれた地を慈しみ護りゆく

紅き陽のもとに

永遠の陽のもとに

(C) 2022 SWORD OF JUSTICE